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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
「最高……だよ……」
「ん……」
まだ乱れた呼吸のまま、野村はあぐりに優しくキスした。
あぐりは快感の余韻だろうか。
目を潤ませて、頬も胸元も桜色に染まっている。
見ていると、又激しく攻めたくなってきて、野村は再び覆い被さった。
「あっ」
「あぐり……もっと」
「だ、ダメ――!」
「ダメじゃない……まだ足りない」
「ダメったら、ダメ――!」
「うがっ!」
野村の顎に、あぐりの強烈なパンチが決まり、野村はバタリと仰向けに倒れた。
あぐりはシーツで身体を隠し、顔を真っ赤にしている。
「ご、ごめんね、嫌じゃないのよ?だけど……
私、夢中になると、ダメになっちゃうから……
恋愛だけに没頭すると頭パーになっちゃうのよ!……そんな女、嫌でしょ?
それに……私、一度失敗してる女だし……
もう……失敗したくないし……
つまんない女って、野村君を失望させたくない……」