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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
いつの間にか、涙声になっている。

野村は痛みに耐えながら起き上がると、しゃくりあげるあぐりを包み込む様に抱き締めた。



「あぐりが……つまらない女の訳ないだろ?
それに失敗だとか……言うの止めろよ。
もし間違っても……後から正せばいいだろ?
てか、間違っても、別に構わないよ……俺は」


「のっ野村く……」


「あぐり……俺にもっと、甘えて?」


「――!」


あぐりの瞳が輝く。


野村は頬を撫でて優しく笑った。




「ね……?だから……もう一回……ぐおっ」


あぐりの渾身の頭突きが、野村の鳩尾に決まると、今度こそ間違いなく野村の意識は失われつつある。


白眼を剥いて、あぐりの上に崩れ落ちる。


「……あ、あぐり……愛してる……
ましょう……でも……なんでも……いい……よ」


「ま?」


そこまで言うと完全に気を失い、全体重があぐりを押し潰す。


「お……重いってば!」


身を捩りどうにか野村の下から這い出ると、思わず頭をはたいた。



「んもうっ!バカっ」



無邪気な寝顔に胸が甘く痛む。

野村のくるくるした髪を指で弄び、さっき言われた言葉を思い出す。


「ああ、魔性……か」



あぐりは、笑った様に口元を緩めている寝顔を睨む。



――失礼しちゃうわ。
私じゃなくて、野村君でしょう?
貴方が現れたせいで、私は……



あぐりは腹の中で憎まれ口をききながら、野村の頬にそっと口づけた。
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