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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
史は景子に真っ直ぐな瞳を向けられ、居心地悪そうに咳払いする。
「……なんだよ……俺がお前の心配なんかするのがちゃんちゃら可笑しい……とでも言いたげな顔してさ……まあ……そうだな、そう思って当然か」
陽の光に透かされ黄金色に輝く耳に被る髪をかきあげてため息を吐く史に、景子は自分でも思いがけない言葉を投げ掛ける。
「史は、急に変わったのね。ほなみのせい?」
「――なっ……」
史は言い当てられた気まずさを誤魔化すかのように景子を睨むが、その頬はみるみるうちに紅く染まっていく。