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狐面の男に 愛されまして
第6章 かくかくしかじか 幸せでして


「いないのか…」


残念そうであり、ちょっぴり嬉しそう。


「どうして、聞いたの…?」


彼女はシュウに振り返った。



「…もしいたら、今夜は《 その顔 》でしようかなーと、思ったんだ」


「──…」



その顔……。



「そうしたらサチも興奮……いやっ、元気?でるかと……考えた……だけで……っ」


「……」


「いないなら別に……」


「…変、態」


「……(汗)」



気を遣ったシュウは

ふかーい墓穴を掘っただけ。




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