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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第4章 ルームシェア


この日から契約を振りかざし、あれをやっておけ、これをやっておけ、挙げ句の果てには気が利かない奴だ、などと公私共にいいようにこき使われた

あれが食べたい、これが食べたい、と言ったかと思うと、食事の支度を終えた頃に予定が入ったから食事はいらない、と連絡があったり

あまりの理不尽さにムカついてちょっとでも文句を言おうものなら…

「違約金」

「ーーーっ…」

それはまるで餌を前にした犬のお座りのように、孫悟空の頭の緊箍(きんこ)のように効き目があった

少しでも掃除をサボると、どういうわけかすぐにバレてベナルティを課された

「全く…何なのよ、あの男は…だいたい、もう少し女の子を労わるとかないかなぁ」

そもそも私のことを女の子と思っているかどうかも怪しいところだけど…

この日も、ペナルティとして夜遅くになって買い物を言い付けられた私はコンビニに来ていた

「こんな夜遅くに女の子一人で買い物に出すなんて… 何かあったらどうするのよ」

この高層マンションは立地が良く、人通りも車の往来も激しい場所にある
お目当てのコンビニはマンションの隣のビルに入っている

ボサボサ頭のスッピンに部屋着のスウェット姿でブツブツ言いながら買い物をする方がどう見ても怪しい奴だった

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