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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第5章 来客


結局、マンションに戻ったのは日曜日の遅い時間になってからだった
お陰で以前から読みたかった漫画を全巻読破できたけど



あれ?誰もいない?
係長、出掛けたかな

リビングの電気をつけて、そのままバスルームへ向かう



ん?!
なんだ?これ

シャンプーを使おうと伸ばした手が止まる
ミディアムレイヤードの私には必要ない、髪留めが目に入る

「?……ま、いいか」

頭から爪先まで念入りに洗って湯船に浸かる

うーん、気持ちい…

大きい湯船にゆったりと浸かると
誰もいないのをいいことに、久しぶりに十八番の演歌を一節歌ってみる

んー、いいねぇ…
ここなら前のマンションと違って防音がしっかりしてるから苦情も来ないだろう



あー、ゆったりできて気持ち良かったぁ
やっぱり湯船に浸からないと

……?!!

バスルームを出ると洗面所の鏡の前に、見慣れないピアスが置いてある
見るからに高価なそれはライトに照らされてキラキラと輝いている
多分、ダイアだろう
入る時には気付かなかった
なんだ、お客って女の人?

心に得体の知れない小さな何かがチクリと刺さった

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