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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第6章 すれ違い


翌朝
なんとなく気まずくて、係長と顔を合わせたくない私はコソコソと支度して早めにマンションを出た

朝、洗面所に行くと昨日見たピアスはなかった

途中、ファストフードで朝食を済ませてから出社した

あー…
こんなこと続けてたら身体が持たないな
何とかしなくちゃ
惜しいけど、やっぱり今の所は諦めて物件探した方が良さそうだなー

親の事情で、学生時代から就職するまで金銭面から身の回りのことまで、親代わりとなり何から何まで陰日向なく細やかに散々良くして貰った叔母には、これ以上頼りたくなかった

係長とのダブルブッキングの時も電話では自分で何とかしなさい、なんてこと言っていたけれど、困ったらいつでも戻って来なさい、とも言ってくれた叔母のお荷物に、これ以上なりたくなかった

帰りに不動産屋に寄ってみよう



不動産屋でコピーしてもらった物件をリビングで見ていると、玄関で鍵の音がした

あれ?!
今日は係長遅くなるはずじゃ…
ヤバイ、今は顔合わせたくないな
余計なこと聞きたくないし

動揺した私はチラシをかき集め、慌てて自室に駆け込んだ



「寝たのか?あいつ…リビングの明かりつけっぱなしでだらしねえな」

……!??

「…何だ?これ」

ワンルームの物件?

拾い上げたA4サイズのコピー用紙
雛が慌てて落としたチラシの一枚だった

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