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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第6章 すれ違い
「ぉはょござぃます」
「おう… おはよう」
「……」
「なんだ、昨日の勢いはどうした?お前、もしかして二日酔い?」
「係長、も少しちぃさぃ声でも聞こぇますから」
「普段飲みつけないもの調子に乗って飲むからだ」
「ぁぃぁぃ、ゎかってますからも少しちぃさぃ声でお願ぃしますぅ」
「朝飯は適当に済ますからお前、寝てていいぞ」
「ぇ? ぃぃんですかぁ、しゅみましぇん、でゎ、ぉ言葉に甘ぇてぉ休みなしゃぃ」
翌朝目覚めると、どうにもこうにも頭が痛くて堪らない
借りは作りたくないけれど、今はそれどころではなく係長のお言葉に甘えて二度寝することにした
「おーい、起きてるか?」
ドアをノックする音に、ぼんやりする眼を擦って時計を見ると、昼を少し過ぎたところだった
いつのまにか微睡んでいたみたいだ
「ぁぃぁぃ、起きてますぅ」
仕方なく、パジャマにノーメイクのボサボサ頭でドアから顔を出す
「昼飯作ったけど食えるか?」
「ぇ? 係長が? どれどれ…」
「!!… すっご、これ、係長が作ったんれすかぁ?」
「他に誰が居るんだよ」
「ぃったらっきまぁーす」
「おう」
「んーっ! 美味しぃですぅ」
「そうか?」
「はぃ、私なんかょりずっと料理上手いじゃぁなぃですかぁ」
「料理は好きだからな」
「ぇぇ? じゃぁ、何故に私に…」
「お前、料理イマイチだもんな、掃除もなぁ丸く掃くしな」
むぅぅ…
この小舅めが
「また作ってくださぃよぉ」
「気が向いたらな」
食事が済むと、係長は手際良くささっと片付けて出掛けてしまった
「ううっ、美味しくて調子に乗って食べたらまた気分が悪くなってきた… もう少しだけ横になろうっと」
自室のヘッドで仰向けになる
それにしても…
料理まであんなに完璧にできちゃってさ、女が付け入る隙ないじゃん!
ちょっと元気になると途端に生意気になる私