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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第6章 すれ違い


翌週の休日
雛は物件巡りをしていた

むー…
「なかなかぴったりくる条件がないですなー」

当たり前である
駅近、オートロック、オマケに会社からも近い、その他諸々、今のマンション以上の物件など、雛の給料で払える筈もない

「管理職にでもなって給料が上がらないと無理だぁ」

そろそろ管理職試験の勉強も本腰入れて頑張らないとなぁ…

結婚する気など
元い、結婚の予定など全く無い雛はいずれは試験を受けるつもりでいた

やっぱり現状維持で我慢するしかなさそうだなぁ…
となると、力関係を考慮して家主にゴマでも擦っておくか
などと、どこまでも短絡的な奴である

しかし、駿の作った料理を食べて以来、頭が上がらない雛であった

コンビニで買い物を済ませてからマンションに帰ることにした

「ビール、ビール、枝豆っと」

これで良しっ




「係長っ、お帰りなさい!」

「お、おう」

「ささっ、どうぞこちらに、今ビールお持ちしますからっ」

どうぞ、と勧められたその立派なテーブルセットはモチロン駿の物である

「どうぞ、枝豆もありますから」

「なんだよ、お前っ、気持ち悪いな」

「気持ち悪いとは、これまた失礼な」

「お前、何企んでるんだ?」

「いえいえ、滅相もない、その様なことは」

後ろめたいことがあってバカ丁寧になると何故か時代劇風になってしまう雛であった

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