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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第6章 すれ違い


全員を見送って会計を済ませると、結構な時間になっていた

「大将、ありがとね」

「おう、忘年会もよろしくな」

両目を瞑ってウインクする大将に礼を言って店を出る雛

「はぁー、くたくただょ」

「おい、お疲れ」

「ひぃぃっ、あーびっくりしたっ… 係長っ、どしたんですか? あ、もしかして忘れ物? 無かったと思いますけど… も一度見て来ますねっ」

「バーカ、ちげえよ、お前待ってたの! 帰るぞ」

「女性軍からお持ち帰りされなかったんですかぁ」

「んなもんされるわけねぇだろ、くだらないこと言ってないでほらっ、行くぞっ」

「でも、誰かに見られたら…」

辺りを気にしながら駿の後ろをトコトコついて行く雛

「…お前さぁ、好きな奴とかいねぇの?」

「しゅ、しゅ、しゅきな人、ですか?」

「付き合ってる奴はいないだろ、俺とルームシェアしてるくらいだから」

「そ、ですね…」

「タイプの奴とかいねぇの? 社内に」

「私、昇進試験受けたいので…
出世したいんですっ… だから今は、その、それどころでは…」

「色気も何もねぇ答えだな」

「すみません… でも、切実ですょ、いつまでもルームシェアしてるわけにいかないし… 」

「それもそうだな…」

「お金貯めてマンション買いたいし… 」

「ふーん…」

「か、係長はっ、そう言う係長はどうなんですかっ」

「え? 俺? 俺はどうかな… って、お荷物が転がり込んでるんだぜ、誰かさんが」

「…ご迷惑お掛けしてますです」

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