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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第7章 隣のさゆりさん


「もうっ、言っていい冗談と悪い冗談があるんだからっ」

係長はなんとも思ってないから平気で冗談かましてくるけど、純情な乙女をからかうなんて

誰が純情な乙女だか

「ああ、嫌だ、嫌だ、モテる男って…」

すらすらとアドリブでああいうことをやってのけちゃうんだからっ
絶対慣れてる
あんなのマトモにくらってたらこっちの身が持たないわ

洗い物をシンクに下げてテーブルを綺麗に片付けた後、カップを洗いながらブツブツと文句を垂れる

「なんだー?なんか言ったか?」

「うわっ、い、いえっ、別に何もっ」

急に頭の上から声を掛けられて飛び上がる
洗い物の水音で気付かなかったが驚いて顔を上げると、目と鼻の先に係長の顔があった

濡れた髪が顔に掛かり、バスタオルを腰に巻いただけの姿でカウンターに肘を着く仕草が悔しいけどなんともセクシーだ

「あっ、えーと、私もシャワーっと」

慌ててその場を離れる

ああ、びっくりした
ヤバイヤバイ、心臓バクバク、絶対、顔赤くなってるし

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