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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第7章 隣のさゆりさん


「お前… そんな格好してリビングで何やってんの? 腹出してると風邪ひくぞ」

「……」

真顔で冷静に問われ、右手で胸を、左手でビキニラインを隠しながら下を向いてモジモジする雛

「もしかしてそれ、誘ってんの?」

「ち、違っ」

「だよな、まさか、んなわけねぇよな… けど、そんな格好で否定されても説得力ねえけどなぁ」

「こ、これは、その、さゆりさんが…」

「さゆりさんが?でもお前、着せてもらったわけじゃねえだろ、自分で着たんだろ?」

「き、着替えて来ますっ」

「普段からタオル一枚でいつも平気でウロついてる奴が何慌ててんの? 今更だろ」

「そ、そうだけど… それとこれとは違いますっ」

どうしよう
もう、耳まで真っ赤になってるはず

「こ、これは、その、なんていうか、そう、リ、リハーサルです」

「ふーん… リハーサル、ねえ」

「そ、そうです、彼氏ができた時のリハーサルです」

「そうか、よし、だったら俺を彼氏だと思ってリハーサルしていいぞ」

ドーンと来い
とばかりに両手を拡げる駿

「は?え?」

「その格好でキスできたら着替えいいぞ」

しかも
上から命令口調?

「どした? リハーサルだろ?」

「……」

しばらく黙ったまま何とかやり過ごせないかと俯いていたが

ええい、こうなったら仕方ない、成るがままよ
一刻も早くこの状況から逃げ出したいばかりにヤケクソになって、つま先立ちで背伸びをすると唇が触れるか触れないかくらい一瞬、駿の頰にチュッとキスをした

「良くできました」

駿はまるで幼子の頭を撫でるように雛の頭を優しくクシャクシャすると、くるりと向きを変えてクスクス笑いながら自室へ行ってしまった

パタリと閉まるドアの音でハッと我に返る

え?
放置?
うそ、ちょっと、おーい、係長ー、マジですかー

しかも笑ってた
からかわれた
ううーっ、悔しい

完全に弄ばれてる

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