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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第3章 契約
「あんた、うちの社員だったんだ」
「残念ながら….」
この男…
なんなのよ
この、さっきとは別人のような冷たい声と態度は
「ルームシェアの件、誰にも言ってないだろうな」
「も、もちろん、誰にも言いやしませんよ、言えませんよ、そんな事、誰にも…」
「ならいい、トラブルはごめんだからな、絶対に口外しないように…
あ、それから、わかってると思うが、契約が守られなかったら約束通り即、部屋を出て行くか、違約金を払ってもらうからな」
「わかってますよ、会社へは叔母の部屋番号で申請しておきました
…全く、こっちだって迷惑してんだから」
「なんだ、その態度は、感じ悪いな、俺はいいんだぞ、気に入らないなら今すぐ出て行ってもらっても」
「いや、それは…とても困ります」
ドが付くほどケチな、いや、堅実な私は叔母の代わりに違約金を払いたくないばかりに、なんとかルームシェアをしてくれるよう、昨夜この男に泣きついていたのだ
この男の言う契約とはルームシェアの条件として、部屋の掃除と食事の支度をすることだった