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外れない首輪
第2章 初めての彼
それから彼にいろいろなことを教わった。
ロープ、バイブ、時には露出、奉仕の仕方も覚えた。
出されたものは飲むことも。
目の前で自慰をすることは恥ずかしかったけど、
私のような女はこうやって、御主人様を楽しませないといけないらしい。
両親が厳しくて、あまり知識のなかった私はそういうものかと思って、受け入れていった。
休みの日はもちろん、平日でもアルバイトがない日はバイトと偽って、御主人様に会いに行く。

雰囲気が変わり、成績が急落した事に気付いた両親によって、アルバイトを辞めさせられ、GPS付きのケータイを持たされるようになり、そんな日々は突然終わりを告げた。

それでも、私の身体には被虐的な嗜好が刻み込まれてしまっていた。
親の目を盗んでする自慰。
人の目の前で自慰をさせられる状況を想像しつつ、指を動かす。
主だった彼の声を思い出し、蔑むような言葉を自分に浴びせ、自分を高みに持っていく。
絶頂の寸前、いつも思い出すのは御主人様のあの冷たくて熱い瞳だった。
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