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外れない首輪
第10章 カフェモカ
「この後、買い物に行こうね。エリに贈る初めてのプレゼント、一緒に買いにいこう。」
「…はい」ああ、どうしよう。頬の熱が収まらない。
「その前に相応しい姿ってあるよね?これ、要らないと思うんだけど?」と腰に手を回したままスカート越しに、私の下着を摘まむ。
「…はい、脱いできます。」と立ち上がろうとするけど、腰をガッチリ掴まれていて、立てない。
「誰も見てないから大丈夫…」
声がグッと低くなって、瞳の色が変わったかのように見えた。
「ここで脱ぎなさい」
「…はい。」
心の中に躊躇いが無かった訳ではないけど、熱に浮かされ、言われた通りに下着を下ろし、足を抜き、手渡す。
「良くできたね」頭を撫でられ、脱いだものはジャケットのポケットにしまわれてしまう。
「さあ、行こうか?」
そのまま、雑貨店に向かう。
カゴを持たされて、ついていく。
ペット雑貨、犬の散歩用品のコーナーで首輪とリード、
科学・実験用品のコーナーで、注射シリンジ、
洗濯物用品のコーナーで、洗濯ロープ…と見る人が見れば判られてしまうようなものを、カゴに入れられていく。どちらがいい?と聞かれたり、首輪に至っては肌映りを見るためにあててみたりもされた。
下着をつけていなく、スースーと風通しがいいはずなのに、ソコは熱を帯び、疼くような甘い痛みが身体中に広がっていく。
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