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外れない首輪
第2章 初めての彼
ロープが食い込むたびに、声が漏れてしまう、だんだん頭の中が恍惚に支配される。
彼の声が降ってくる
「ひざまづいて口を開けな」
催眠術にかかったかのように、言われたとおりにしてしまう私。
髪を掴まれ、彼自身を口の中に捩じ込まれ動かされる。
口を性器のように扱われるその動きに、私自身も口が性器になってしまったかのような錯覚を覚える。
口から涎を垂れ流したまま、彼を見上げ、舌を絡める。
ああ…苦しいのに、何故か気持ちいい。
じっと私を見下ろす瞳に吸いつけられて、彼から目が離せない。
「っ…出るっ…」
熱いものが口の中に解き放たれた。
感触を楽しむかのように少し動かした後、ニュルリと抜かれた。
私は口の中に出されたものをどうしようかとぼぅっとしながら考えていた。
「飲め」
と言われ、それが本当の答えかのようにそうする。
熱くて苦い味がした。
腰のロープを解かれると、そこは濡れて変色していた。
「初めてでこんなに…気に入ったみたいだな」
と小さく呟く彼。そして私の顎を持ち上げ、
「これから二人きりの時は、俺を御主人様と呼べ」
彼の瞳に吸い込まれ、またゾクリとした。
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