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外れない首輪
第5章 アンナ姐
アンナ姐は短大の同級生だ。学部は違うものの、学食で相席になった時がきっかけで仲良くなった。性を心理のほうから研究したいと、短大に入りなおしたらしい。当時24…くらいだったから、今は28前後になる。周りには言えない、私の性向を見抜いたのも彼女。私はこのちょっと年上の同級生が大好きだ。だから、恋バナからエッチな相談まで、つい色々してしまう。
「お楽しみのところなのに、急に呼び出して悪かったね。」
と、グラスを掲げて乾杯する。
「やだもう、アンナ姐。そんなことしてたら、こんなに早くこれないでしょ?」
「そう?その割には、そういう瞳をしているよ。縛られた時もあんたは同じ瞳をする。」
アンナ姐の強い視線につい目を逸らしてしまう。
「そっか…そうかもね」
私は広瀬さんと出会ってから今までの事を簡単に話す。その間、アンナ姐は黙ってグラスを傾けていた。ひととおり話し終わって
「ふーん、もしかすると、もしかするかもね。」
「どういう事?」
「運命の御主人様かもよ?」
運命…彼女の持論だけど、逢うべくして出逢った。そうとしか思えない。そういう出逢いがあるという。
「そう…なるといいんだけどね。」
「ま、それはそれ。今日なんだけど…」と本題について話し始めた。
「お楽しみのところなのに、急に呼び出して悪かったね。」
と、グラスを掲げて乾杯する。
「やだもう、アンナ姐。そんなことしてたら、こんなに早くこれないでしょ?」
「そう?その割には、そういう瞳をしているよ。縛られた時もあんたは同じ瞳をする。」
アンナ姐の強い視線につい目を逸らしてしまう。
「そっか…そうかもね」
私は広瀬さんと出会ってから今までの事を簡単に話す。その間、アンナ姐は黙ってグラスを傾けていた。ひととおり話し終わって
「ふーん、もしかすると、もしかするかもね。」
「どういう事?」
「運命の御主人様かもよ?」
運命…彼女の持論だけど、逢うべくして出逢った。そうとしか思えない。そういう出逢いがあるという。
「そう…なるといいんだけどね。」
「ま、それはそれ。今日なんだけど…」と本題について話し始めた。