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外れない首輪
第6章 CLUB Bee
重厚な木の扉に「CLUB Bee」と金文字で書かれた看板がぶら下がっている。
鍵を使って中に入ると、腕を吊り、顔に痣のあるポチさんが出迎えてくれた。
「何やったんですか?」とビックリして聞いてしまう。
「いえね、女王様に喜んでいただこうと思って、芸の練習してたらやっちゃいました。」
と、苦笑しながら言う。なんでも自縛して、さらに吊ろうとしたらしい。滑車にかけて持ち上がったのは良かったものの、口のロープが外れ顔から落ちたのだという。
「もう何やってんだか。でしょ?」
と苦笑しながら言うアンナ姐だけど、悪い気はしてなさそうだ。
この二人の間にはなんというか、恋愛を超えた信頼のようなものが漂っている。
良く躾けられた犬と飼い主にあてはめると一番しっくりする。
「さ、ショーの時間も近いから、こっち来て。」
アンナ姐がカーテンに隠されたメイクルーム兼控え室の扉を開けて待っている。
私は今から、シオリになる…
鍵を使って中に入ると、腕を吊り、顔に痣のあるポチさんが出迎えてくれた。
「何やったんですか?」とビックリして聞いてしまう。
「いえね、女王様に喜んでいただこうと思って、芸の練習してたらやっちゃいました。」
と、苦笑しながら言う。なんでも自縛して、さらに吊ろうとしたらしい。滑車にかけて持ち上がったのは良かったものの、口のロープが外れ顔から落ちたのだという。
「もう何やってんだか。でしょ?」
と苦笑しながら言うアンナ姐だけど、悪い気はしてなさそうだ。
この二人の間にはなんというか、恋愛を超えた信頼のようなものが漂っている。
良く躾けられた犬と飼い主にあてはめると一番しっくりする。
「さ、ショーの時間も近いから、こっち来て。」
アンナ姐がカーテンに隠されたメイクルーム兼控え室の扉を開けて待っている。
私は今から、シオリになる…