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外れない首輪
第6章 CLUB Bee
胸だけでなく、お尻や背中、ほぼ全身に蝋を垂らされなぞられる。
熱くて痛いのにくすぐったいような刺激と混ざり合い、もっと、もっと…してください。と蝋を垂らされるのが心待ちになってしまうくらい気持ちいい。
その後、バラ鞭で蝋を落とすようにスパンキングされる。もう、私の頭の中は痛みも快楽になってしまうくらいハイになっていた。俗に言う脳内麻薬が出てるような状態なんだろう。
そんな状態のまま、ショーは終わっていた。控え室で拘束を解かれると
「蝋も感じるようになったんだねえ」とアンナ姐にニヤリとしながら言われた。
「わかんない、普段は嫌いなのに、今日は…」
「そうかいそうかい」と言いながらアンナ姐はニヤニヤが止まらない様子だ。
「イイ事教えてあげるよ。蝋をアンタに垂らしていたのは、目当ての彼さ。良かったねぇ?相性いいんじゃない?」と揶揄うようにも言ってくる。カァっと顔に血が上ってしまうけど、努めて平静を装った声で言う。
「もういいから。明日早いから帰るわ。」
「明日ねぇ?土曜だけど。ま、いっか夜は長いし。お疲れ。」
ギャラを受け取り、裏口から、バーに戻る。

「うそ…」
広瀬さんがバーカウンターにいた。
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