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外れない首輪
第9章 until First NIGHT
初めて彼女に会った時、既視感のある目だと思った。
あれはどこで見た目だろう?と思い返す間もなく思い出した。
中学生の時飼っていた犬の目だ。つい、お手とか芸をさせて自分の優位を確認したくなる。そういう目だ。

自分の性向に気付いたのは高校生の時。高校のアメフト部は地元でも強豪校として有名で、チア部ができるくらいだった。すごく短いスカート丈、スパッツを履いているはいえ大胆に広げられた脚、同級生の奴らはスゲーだのなんだの言って大騒ぎだったけど、僕にはピンとこなかった。あまりにも開放的で恥ずかし気の欠片も無かったからだ。そりゃそうだ。チア部が恥ずかしがってたら応援にもならない。チア部を血走った目で見ない少数派?な男子だったからか、その中の一人と付き合うことになった時には、ブーイングものだった。彼女のチア姿にはあまり興味がなかったけど、時折下着がはみ出してしまったりした時に見せる恥じらった表情はたまらなかった。ふだんあんなに大きく脚とか広げるのに、たかが、ブラの紐が出ただけで真っ赤になってたりする。そういう表情はたいてい一瞬で、僕にはそれが凄く貴重な瞬間のように思えた。
男子しかいない理数クラスだったから、学級文庫とか言って個人ロッカーにエロ本がギッシリな奴がいて、レンタル料100円を払えば借りれるから結構みんなお世話になっていた。
もちろん、僕もその一人。ササっと借りていっていても趣味はある程度把握されてしまうようで「広瀬はドSだよなー」と言われたことがある。普段、対人関係は相手に合わせるのを基本としていて「優しいよね」とか言われるのが通常の僕も、さすがにこれには軽くムッとしてしまった。
「ちげーよ。」
「んなことないって、お前、女の子がハダカで迫ってきてもなんとも思わないだろ?」
「人による。」
「そうかなぁ?じゃ、お前の彼女みたいに普段サバサバした女子が、顔真っ赤にしながら服脱ぎだしたらどうよ?たまらないだろ?」
「…。」図星過ぎて言えなかった。
「…な?そういうとこだよ?毎度あり。」
ニヤリとして肩をポンポン叩くと、僕の手に一冊の本を押し付けて、彼は去っていった。
俗に言うSM系のエロ本だった。卒業の時に「お前にそれやるわ」と言われるくらい読み込んでしまったのは言うまでもない。
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