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第1章 ハガキ

翌朝、夫と子供を送り出して、ハガキの文章を考える。

ハガキだから、他の人の目に触れることも考えなくちゃ…
重くならないように、ハガキ作成ソフトで。
あくまでもテンプレート風に、何枚も出しているうちの一枚に見えるように…
時候の挨拶、
旧友と会う機会があったこと、
そこで支店長就任を聞いたこと、
一緒に仕事をしてきた「仲間」としてお祝いの言葉、
今の自分の現況、
一緒にいた時間はかけがえのないものだったと、あくまで「仲間」目線で。
最後に、手書きで一言…
あの人にはわかって、周りが読んでも当たりさわりない言葉で…

犬…
そう、犬だ…
「可愛がっていた犬は今も元気ですか？」