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死んだあなたに逢いたくて
第1章 終わりと始まり
「…あなたからは寂しく暗いオーラが感じ取れるなあ。
どうです、寄っていきませんか?」
後ろから声がして
ハッと振り返ると
そこには中年の男が立っていた。
「はは、驚かせてすみません。
逢沢といいます。
きっと逢いたい人がいるんでしょう?」
目は笑っているのに
全て見透かされているような眼差し。
わたしは黙ったまま
綺麗な花に目を落とした。
「うん、やっぱりそうだ。
さあ、上がって下さい。」
逢沢という男は玄関を開け
わたしを半ば強引に家の中に入れた。