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胡蝶の如く
第3章 風邪
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気が付いたら朝だった。
伊月の姿は見えない。
帰ったのだろう。
昨日の出来事は…
あれは夢だったのだろうか…。
ボクはちゃんとパジャマを着ていて、
息子もキレイ…。
でも
後ろの穴は痛くて、
口にはうっすらと生臭い味が残ってる。
呆然としたが
次の瞬間には伊月への怒りが溢れてきた。
「あいつっ!!!!ボクが弱ってたからって!!」
起き上がり、支度をして学校に行く。
教室のドアを力任せに開けて、伊月を見つけて
ツカツカと歩み寄って怒鳴り散らした。
「お前!!昨日のあれ、なんのつもりだよ?!ホント、もぉヤだっ!!」
周りにいたクラスメイトは驚いてボク達に注目する。
伊月は慌てて
ボクの手を引いて廊下に出た。
そのまま屋上に向かう。
屋上に着いた途端にまた怒鳴ろうとしたボクの口を塞いで、
伊月は一言
「ごめん。」
と言った。