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君と恋をもう一度
第1章 心

東堂れな 高2
今日はおべんとうじゃなかったので、食堂にパンを買いに来ていた
2つのパンを抱えながら、教室に戻る途中、人の塊ができていた
なにがあったのかと背伸びして覗いてみる
それでも見えないので、好奇心旺盛なわたしは皆が注目しているものが気になって気になってしょうがなく、すいませんと言いながら人ごみの中をすり抜けていった
ようやく一番前にでると、そこに見える景色はけしていいものではなかった
1人の少年が、彼よりも背の高そうな奴らが複数いるにも関わらず喧嘩をしていた…らしい
らしいというのは、もう既に決着はついていて、ぴくりとも動かないそいつらの中央にその少年は立っていたからである
こちらに背を向けていて、顔は見えない

