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君と恋をもう一度
第1章 心
「またやったのか、山淵建」
「なんであいつ、学校きてんだよ…今頃警察に捕まっててもおかしくねーだろ」
「いや、あいつ父親が警察のえらい人みたいな噂きいたことあるけど、わりとガチなんじゃない?」
山淵建(ヤマブチタケル)は、確か同期だった
隣にいた男子2人の会話を聞きながら、その山淵建を見ていた
此処にいる生徒からしたら殺風景だろうその景色は、わたしにとってはとてもかっこよく見えた
少しうるさくしすぎたのか、山淵建はこちらに気づき、ゆっくり振り向く
その目は狂気だった
バタバタと叫び声をあげながら逃げていく周りの子たち
さっきまでの人ごみは夢だったかのように、そこにはわたし以外誰もいなくなった

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