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君と恋をもう一度
第2章 遊戯

教室中の視線がわたしに集まってから、声が出てたことに気づく
「…あ」
やばい
「…の!気分悪いので、保健室に行ってもいいですか…?」
適当な嘘で教室を抜け出そうと思った
「あらあら、付き添いはいる?」
先生はこちらを気遣ってくれているようだが、そんなことされちゃ困る
「大丈夫です…っあの、失礼します…」
この前も早退したからもう少し何か言われるかと思ったけど、
普段からおっとりしているこの先生で良かった
他の先生なら面倒くさいことになっていたかもしれない
部屋の後ろのドアから出て教室を後にする
教室を出た後も先生に見つかっては保健室に連れていかれるかもしれないので、
見つからないよう気を付けながら屋上に向かった
(ていうか屋上って、入れるんだ…)
元からは入れたのかどうかは知らないけど、
入れなかったとしても…
この間保健室の鍵を持ってた建を思い返す
(うーん…謎だ)

