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蒼い月の下で
第2章 歌姫
今日もこっそりと水底の都市から抜け出して、蒼い月を眺めて。


吸血鬼が住んでいるという噂の月。
まだ一度も本物を目にしたことはない。他の姫たちにも、“そんなものはおとぎ話だわ”と軽くあしらわれてしまった。


「永遠の月の時。奇跡の月、なんて夢のまた夢ね……きっと……」


美しい蒼白の瞳が哀しげに揺れる。


この蒼白の瞳と髪はずっと疎まれている。
吸血鬼の住む月と同じ色だからと。


“私たちの蒼が一番美しい。あんな偽物の蒼よりもずっとずっと。

あなた、本当に私たちの仲間なのかしら”


ミラは瞳を伏せた。


もしかしたらと思い、蒼い月の下へやって来てはまた……そんなことの繰り返し。


叶うはずのない幻想。


ミラは今日を最後にしようと決めていた。


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