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ネムリヒメ.
第9章  イチゴ味の夜と….




「…お帰り、人攫い」


屋敷に戻ってリビングに入ると一番に聞こえた言葉はこれだった


あれから葵くんは車を飛ばして、深夜でも夜景の見えるヨットハーバーまで連れてってくれて

帰ってきたのは東の空から黎明の光が雲を割って射し込む頃だった


堂々と朝帰りをしたアタシたちの前で黒い笑顔を浮かべるのは


もちろん、彼…

聖くんだ


時間は朝の5時過ぎ…

彼はリビングのテーブルの上でパソコンを広げている


「ぇ、聖…オレのコト待ってた…」

「待ってない」


葵くんが言い終わる前にキッパリ遮る聖くん


「オレが待ってるのは渚くんとちーちゃん!!」

「うわっ、ひどっ…」


聖くんに振られて落ち込む葵くんを無視して彼はアタシに目を向ける


「もしかして、ちーちゃん眠れてない!?」

「う…ん」


葵くんの車のなかで少し眠ったけれど、ほとんど寝てないのは確か

無論、それに付き合ってくれた葵くんはもっと寝てない


「夜中起きちゃって、それから眠れないっていうか…」

「うーん…」

「車ないけどナギまだ帰ってないの?」

「……葵くん、なんか言った!?」


聖くん…無視だ

アタシの目の下の隈を撫でる聖くんのまわりになんか黒いのが見える


「葵くん、寝る前に朝ごはん作ってってね」

「えー…オレちーちゃんとこれから部屋で寝るんだけど」

「…作ってね」

「はい」


どうやら黒いオーラの聖くんは強いらしい


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