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ネムリヒメ.
第11章 体温計と風邪薬.
「っ!! …あぁ…やぁっ、それ…」
毎日のように抱かれて、アタシのイイところを知っている彼に執拗にそこを責られる
彼が腰を沈める度に目の前が真っ白になった
「千隼…もっと鳴けよ…」
「んあぁ…」
唇を親指の腹でなぞりながら、妖美に微笑む彼の表情、仕草、声…そのすべてに煽られ、アタシのカラダは甘美な声をあげながら快楽に溺れて彼を求める
今日も朝からアンティークの部屋にそぐわない淫らな水音と肌のぶつかるが部屋に響き渡る
ぐちゃぐちゃと彼の熱に激しく掻き回され、甘い鳴き声をあげるアタシから溢れ出た蜜が軋むソファーを濡らしている
渚くんのギラつく切れ長の目と、余裕さえ伺わせる妖美な笑みががアタシを追い詰め
余裕なんて微塵もないアタシを彼の熱が何度も絶頂へと誘った
彼がアタシの肌に口づけ、紅いシルシを刻みこむ
アタシは彼の名前を呼びながら彼の肌に爪痕を残した
やがて熱い欲望を吐き出した彼は、肩で息をしながらくったりとするアタシを優しく抱き締める
「お前…ホント最悪……」
「…熱でるかも…っ……」
汗で濡れた髪を撫でる彼にそっと唇を塞がれ、アタシはそのまま静かに腕のなかで目を閉じた