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ネムリヒメ.
第12章 アイスクリームシンドローム.
「っ!!!!」
な、なに…
ど、どうしよ…
「っ…誰!?」
その音に平然を装いつつ鋭い声をあげる聖くん
彼に組み敷かれたアタシはぬるま湯のなかにいるような陶酔感に包まれ、肩で息をしている
「聖っ!!」
そして扉の外から聞こえてきたのは…
大きな雅くんの声だった
…っ、よかった
いやいや、よくないから!!
もしここで彼が入ってきたら…と考えると背中がゾワゾワしていてもたってもいられなくなる
「んんっ…聖くん!!」
でもカラダに力が入らなくて焦りの声だけをあげ、聖くんに必死に訴える
しかし…
「なんだ…雅か…」
彼の口から出たのはそんな言葉で、焦るどころか落ち着いて安堵の色さえ伺わせるような口振り
ちょっと、聖くん!?
落ち着いてる場合じゃ…
安堵を通り越して余裕の表情さえ見せる彼が何を考えているのかがわからなくて戸惑うアタシ