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ネムリヒメ.
第13章  シャンパン☆ストロベリー.



そしてたどり着いたのはホテルの最上階で、とある客室に通されたアタシたち…


「…………!!」


なにここ…なにここっ!!


葵くんとなにか話したあと、笑顔で去っていくベルのお兄さん

お兄さんの背中を見送ると、ここまで黙ってついてきたアタシの疑問が爆発する時がくる


「葵くん、これって…」

「ん!?」


振り返るアタシに笑顔を見せる彼

とりあえず何から聞こうかな…そろそろ説明してもらいたいな


そんなアタシの心中を知ってか知らずか、彼が窓際に立って手招きをする


「ジャーン!!」


「……!?」


とびきりの笑顔を浮かべ両手で大きな硝子扉を開く彼


するとその先には…



「…っ…………!!」



キラキラと光輝く南ヨーロッパの港町のようなパークの風景を一望できるハーバービューの大きなテラス

そして、そこに設けられたテーブルには小さな花束とキャンドルが灯されていて、潮風にゆらゆらと赤い炎が揺れていた



………なにこれ


す…

す……

す………


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