この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第15章  イチゴタルト.



…ダメだな、アタシ

甘えて、人肌でなんでも解決すると思ってない!?
…最悪。

それでも、すがりたかった
すぐ近くにある誰かの優しさに甘えたかった


すると突然、黙ったままだった葵くんが歩道に車を寄せ停車させた

え…

車を降りて、助手席側にまわった葵くんが静かにドアを開ける


「降りて…」

「え…」


アタシは彼に手を引かれて車を降りるやいなや、グイッと引き寄せられ抱き締められた


「ね、帰ったらって…」

「オレが無理…」

「……!!」

「ゴメン…そんな顔させるつもりなかった」

「っ…」


なんで葵くんが謝るの

なんでそんなコト言うの


もとはといえばアタシのなかのモヤモヤは、この非現実的な現実をつくりだしてる貴方たちのせいだって言おうとしてるんだよ

先に謝るなんて…やめてよ

そう思ったら、閉じ込めていた想いが込み上げる


「なんで葵くんが謝るの!? こうしてモヤモヤしてるの、葵くんたちのせいだって言おうとしてるんだよ」

「………知ってる」

「…っ!!」


開けっ放しの助手席のドアの前で向き合うアタシたちを、まだ冷たい春の夜風がさらっていく

少し震えたアタシのカラダを彼の腕がきつく抱く


「ね、話して!?」

「っ……」

「ちーちゃん……」




/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ