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ネムリヒメ.
第15章 イチゴタルト.
「ん……っ…!!」
本当に食べられてしまう…
アタシを襲う彼のそんなキス
「待って…っあ…」
ルームウェアのなかに手を滑り込まされ、あっという間に外される下着のホック
「もう、充分待ったろ…」
「や…あっ……」
額や瞼に唇を落とされながら、キャミソールを捲りあげられ白い胸元が露になる
「嫌ならちゃんと拒めよ…」
「んんっ!!」
彼の唇が辿り着いた耳元で低くそう囁かれれば、散々快楽を教え込まれたアタシのカラダは拒めるはずもなく、瞳を揺らしながら見つめ返すのは彼の瞳
でもそれだけじゃない…
渚くんを受け入れるのはそれだけじゃない気がして…
「……じゃない……嫌じゃ…ないから…」
唇が自然と言葉を紡いでいて
「やめないで…」
そう呟く自分の小さな声に、
胸の奥の方がザワザワした。
よくわからないけれど、こんな気持ちにさせる彼はいったいなんなんだろう…
そのザワザワの正体が知りたくて、見つめ返した艶やかに光る彼の瞳の奥に吸い込まれそうになっていると
………!!
突然、
あの日の…
彼に初めて会った夜の記憶が鮮明に脳裏に浮かんだ