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ネムリヒメ.
第17章 極上スイーツ.
「や…っ、葵くっ……」
「ほーら、おとなしくしてって」
「…ひゃっ!!」
きめ細かい泡の浮かぶバスタブのなかで、葵くんの指がアタシの肌を滑る
入れられている入浴剤が潤滑剤になって、触れあう肌がヌルリと滑りあうせいでくすぐったくて、些細な刺激でもピクリとカラダ震えてしまう
「ちゃんと綺麗にしなきゃ」
「んんっ…じ、自分で…っ洗うから」
「ハハッ…なに言ってるの!?」
葵くんに後ろから抱かれながらジタバタと暴れていると、彼はアタシの目の前に自分の手をかざした
「オレがこの手で洗ってあげるの♪好きでしょ!?オレの手…」
「っ…」
確かに、葵くんの手はいつもが心地いい
相変わらず、長くて綺麗な指をしていて…
けれど、今はとてもそれがいやらしく見えて仕方がなかった
彼の指を見つめながらゴクリと喉を鳴らすと
「なに考えてるの、エッチ…」
「ん…っ」
耳元で意地の悪い声がする
「…で、聖に触られたのはドコ!?」
「…………!!」
ドコって、さっき自分で確認してたよね!?
わかってるよね!?
なのに…
「…言えないの!?」
「ふ…っ」
彼は低い声で囁きながらお湯のなかで腰に手を滑らせた
「や……っ、ん…」
「言えないならこのままね…」
入浴剤の泡のせいでいつもより敏感に反応してしまうカラダがピクンと跳び跳ねる