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ネムリヒメ.
第18章  不機嫌な Navy Blue.




なんかイメージと違う…


「ありがとう…」


背の高い彼を見上げ、小さくお礼を告げると雅くんと視線がぶつかった

幻想的にライトアップされているプールサイドの照明に彼の端整な顔立ちが浮かび上がっている

見上げる程のスラッとモデル体型の八頭身

改めて見る綺麗な顔に無造作にセットされた金のメッシュの入った黒髪

ダルそうで不機嫌そうなのに彼から醸し出されている人の目を惹き付けるような独特なオーラ

風が吹いて、アタシを包み込む優しい香りと同じ香りが鼻を掠めた


すると、


「……ちゃんと言えよな」

「っ!?」

「寒ぃなら」


しかし、相変わらず向けられる視線は鋭くて、彼の声にピクリと肩が上がる


「あ…うん」


あの日から植え付けられてしまっている苦手意識っていうか…

変な緊張からままならない会話

そのかわりに再びくしゃみが出る


「っ…ごめ…」

「いちいち謝んなよ…」


う……

風に消える彼の溜め息


でも…

"雅もちーちゃんも、なにか思い出すかもしれないでしょ!?"


部屋を出る前に聖くんに言われた言葉が頭を過る


「行くぞ…」


するとそんな声がしてアタシの手を彼がつかんだ


「っ…!!」


その感覚にあの雨の日が瞬間的にフラッシュバックしてカラダが強ばった

強引で痛い程に無理矢理引っ張られる感覚が甦る


けれど、握られた手は暖かくて優しかった


「転ぶんじゃねぇぞ」


彼がそっと手を引く…



………が、



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