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ネムリヒメ.
第19章 記憶の中の摩天楼.
すぐに腕を引かれて捕らえられる瞳
「オレに決まってんだろ」
「っ────!!」
挑発的に見下ろされ、渚くんの手が首筋に触れた
「ちょ、待っ…」
「暴れんな」
「で…も……っ」
その感覚にピクリとカラダが震える
「物欲しそうな顔しやがって…」
「してな…っ」
言葉とは裏腹に、アタシのカラダは甘く疼いてしまう
「欲張りなヤツ…いつからそんなにエロくなったんだよ」
「っ…誰のせいだと…んうっ」
そんなアタシを見透かしたかのように重ねられた唇
口内を艶かしく犯す舌が火照るカラダを芯から溶かしていく
「誰のせいか言ってみろよ」
「……ふ…っ」
吐息を絡めながら
「ほら…」
「は…ぁ…」
濡れた唇がアタシを誘惑しながら責め立ててくる
「…千隼」
ずるい…っ
そんな声出さないで
「っ…」
それでも彼に何度も教え込まれた快楽を知っているアタシは怖いくらい従順で…
「渚くんの…せ…い」
頭のなかを白く濁されながら唇は操られるかのように彼の名前の形に動く
そんな涙目で告げるアタシを見ては満足そうに微笑む彼は
「…よくできました」
耳元に唇を寄せると甘く掠れた声を頭のなかに響かせた
「でも待っ…」
「安心しろ…こんなとこじゃなんもしねぇよ」
そう言いつつ耳元のピアスに舌を這わせる彼
「っ…あ…」
そんな仕草ひとつにもズクンとカラダの奥が疼いてしまう