この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第21章  あの夜の王子様.





だけど、急になにか怖くなってアタシは雅くんの胸元を押し返す


「やだ…」


それだけ言うと瞳から涙がボロボロと零れ落ちた


─どうして…


辻褄が合わなすぎる現状

たくさんの"どうして"が浮かんでは消えていく


しかし、そんな戸惑いは


「泣くんじゃねぇよ…」


甘い声と再び重ねられた唇の感触に打ち消されてしまった


「ん……ぅ……ゃ…め…」

「は…あ……」

「っ………ふ……ぁあ…っ」


繰返し熱い吐息に何度も唇を塞がれる


「みや…び、く…待っ…て」

「ちぃ…」


有無を言わせない強さでアタシの唇を押し開き、その口づけは徐々に甘く、深くなる

差し込まれた熱い舌は荒々しくも優しくて…

舌先で口内を撫でられるたび、ゾクゾクと痺れるような感覚が背中を駆け抜けていく


「ふ…んんッ…ぁ…」


鼻から抜ける甘美な声

気がつけば彼の舌の動きに翻弄されているアタシ…

ピクリとカラダを揺らせば、勝ち誇ったように妖美に微笑む雅くんが追い討ちをかけるように、濡れた音を響かせる

ごちゃごちゃになった頭のなかは意図も簡単に真っ白に飛ばされ、頭の芯がボーッとする感覚を覚えた


「は…あ、このまま……れろよ…」


乱れた吐息の間を縫い、掠れた声をもらす彼

艶やかに熱を帯びた鋭い瞳が息を乱すアタシを見つめる


「ん……ぁっ…」


返事もできず、唇から零れるのはすべて甘い吐息

綺麗な指先が彼自身が飾ったパールのピアスを揺らして、耳の後ろを通り首にかけて撫でるように敏感になった肌を滑る


そして、目を細めピアスに唇を寄せた雅くんは…



「思い出したかったら

  ……オレに…抱かれろ」



ビクッと震わせた耳元に優しい口づけとそんな囁きを落とした





/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ