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ネムリヒメ.
第24章 Get back.
…聞きたくない声だった
最悪の覚悟はできていたが、心臓がドクリと嫌な音をたてる
「千隼っ!!」
雅は叫んだ
しかし、返事の代わりに返ってくるのは乱れて荒い息づかい
そして間もなく、甲高くひときわ大きな嬌声が雅の鼓膜を貫く
「やっ、あぁ!い、やあぁああっ…ッん───!!」
「ッ…!!」
それは雅が彼女のもとへ辿り着く寸前のことだった
「…なに突っ立ってんの、雅くん」
それからベッドを見下ろし立ち尽くす雅に裸のオトコが喉を鳴らしたのはすぐのこと
「…そんな恐い顔して探しモノ!?」
「郁ッ…、て…めぇ…」
わなわなと声を震わせる雅を面白そうに嘲笑う郁に、ベッドにぐったりと横たわる千隼…
その姿に雅の奥歯がギリリと音をたてる
雪の降り積もったような羽の舞うベッドの上で手首を黒い鎖で繋がれ、乱されたロイヤルブルーはドレスの意味を成していなかった
乱され、剥がれ、繋がれた手首に辛うじて引っ掛かっているただの布切れ同然で…
髪を乱し、肌を紅く染め、落ち着かないままの荒い呼吸…
なにを映しているのかわからない光のない瞳からは涙が溢れていた
「…探してるのはオレの下で鳴いてる"コレ"!?」
「ひ…やぁぁあ!!」
すると、グチュリとした水音に雅の目の前で千隼のカラダが跳ね上がった
淫靡な音をたて秘部に差し込まれた郁の指に千隼が大きく反応すると、彼女のなかから大量の液体が溢れだす