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ネムリヒメ.
第24章 Get back.
「ッ…あっ、あぁ…」
「…………」
「かお…る、さ…ん」
「……っ!!」
彼女から溢れだす白濁した液体…
更には千隼が口にした郁の名前に雅の顔が大きく歪む
「や…ぁぁあ…」
「………ろ」
「ひゃッ…んあぁ!!」
「やめ…ろ」
「…イッ、やぁぁあ!!」
「ッ…やめろよ!!」
郁に掴み掛かる雅の前でベッドに飛沫があがる
見れば色を変えたシーツにはいくつもの水溜まりがあった
「く…そ……」
「よくきたね、王子様」
どれだけ前からこんな目に…
どれだけ前からこのオトコにこんな…
「ククッ…」
思わず呟いた雅に眼差しを千隼に向けたままの郁がさらに喉を鳴らす
「まあ、オレはもう充分満足したからやめてあげてもいいんだけど…」
「…………」
「でもそれはさ、彼女に聞いてよ」
「な……ッ!?」
郁の不可解な言葉に表情を強張らせた雅
しかし千隼の声が彼をもっと困惑させる
「郁ッ…さ…、ッ…あぁ…」
「ん…!?」
「…や……ッ…で…」
「なに、千隼」
どれだけこのオトコに鳴かされたのだろうか
彼女の声は掠れてしまっている
それよりも…
「やめ…な…いで…」
「…ほら、ね」
耳を疑う雅の喉がヒュッと変な音をたてる
「もっと…して」
「……っ!!」
…それは小さな声だった
しかし、郁を求めた千隼の泣きそうな声は雅の耳にはっきりと届く