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ネムリヒメ.
第24章  Get back.







「情けないな…せっかくきたのにこの様か!?」

「ッ…く、ああ…!!」


咳き込むことなどもってのほかだった

呼吸すらままならない痛みが雅を窮地に追い詰める


すると、うずくまった雅の顎先に触れる郁の足…

黒光りする質の良い革靴が、今度は激痛に歪む雅の顔を持ち上げる


「ほら…取り返しにきたんだろう!?」

「ッ…、は…あ…クソ郁、許さ…──ッ!!」

「そう…」


…刹那、強い衝撃が雅の顔を襲った

痛みを感じる間もなく、その事実にただ驚く雅…

思わず頬を拭った手には真っ赤な鮮血がついている


「…だったらちゃんと取り返してごらんよ、雅」

「ッ…!!」


…郁の足が惨くも雅の顔に傷をつけていた

ルックスを仕事にする雅の顔を容赦なく蹴り飛ばし、擦りむけた頬や切れた唇から流血させながら絶句するその姿を郁が嘲笑う


そしてゆっくりと…

それまで遊んでいた左手が右手に握られていた黒に添えられ、不気味な冷たい鉄の音を奏では離れていく


「できないんだったら…」


しかしその音に雅がハッとしたところで、全身を襲う激しい痛みと睨みをきかせる凶器が身動きを許さなかった


「今日はオレの勝ちだな」

「────!!」


そう狙いを定めた郁が瞳から光を消した


…その時だった


「見つけた、みっくん!!」

「ッ…!?」


息を切らせた声が張り詰めた空気に割り込んでくる


しかし間を置かずして郁の手からあがる乾いた発砲音





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