この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第24章  Get back.





郁がおとなしくなったところで非常事態なのはかわらない

まだ…千隼を取り返したことにはならない


「っ、るせぇ…な」


"オレも探すから鎮痛剤よこせ。そんでさっさとこいつをどけやがれ"


今にもそんな言葉が雅の口から飛び出そうとする


ところが、


「いいから…さ」


ッ…!?


何故かそこで急に弱まった葵の声…

その声色に雅も渚もハッとした


「文句でもいいからさ、ごめん…もうちょっと付き合ってよ…

こんなことっ、身勝手で…言う資格なんてないかもしれないけど、

…なにも話してないとオレ、気が狂いそう…で…っ」

「ッ…」
「…!!」


言葉を詰まらせ深い色に染まった瞳を揺らす葵…


「あのとき、みっくんが止めてくれなかったら…

ナギが来なかったら…ッ…、今だってオレ…っ」

「…葵」


すると、途切れ途切れになる葵の声に重ねるようにして渚の重たい声が遮った


「オレだって、わからねぇよ…

…望に釘刺されてあんなもんでも渡されてなきゃ。

後先なにも考えなくていいなら…迷わずガチでこいつを撃ってる」

「ッ……」
「………!!」

「誰だって…そいつを今すぐどうにかしてやりてぇよ。

…雅だって、ここにいない聖だって。

だけど…ッ──」


…渚が視線を向けたベッドのうえにはブランケットに包まれた千隼がいた

瞼は落ちかけてはいるが、まだまだ熱が抜けきれていないのがよくわかる





/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ