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ネムリヒメ.
第25章 Black Emperor.
すると、そんなオレの手に欲望の矛先を取り上げられた彼女たちの手が絡み付く
"…あぁ、待って"
─待ってて、ちーちゃん…
昼間彼女に締め直して貰ったネクタイを片手で更に緩めながら、溢れそうになる感情に蓋をするように背中で重い扉を閉める
─オレはオレのやるべきことをしなきゃいけないから…
自分にそう言い聞かせながら、瞼を閉じれば浮かんでは消えを繰り返す彼女の姿を一時的に脳裏からシャットアウトする
"さて、遊ぼうか…"
自分でもゾッとするくらい艶はあるが感情のない声が部屋に響いた
─葵くんを逃がした次は、この子たちを黙らせないと…
だけど、ただ大人しくさせるだけではなんの意味もなさない
それでは目的には及ばないのだ
─泣き寝入りなんてしないよ…
そう…
聖には目的があった
ただ仕方なく自己犠牲を買って出たわけではなかったのだ
"聞きたいことがあるんだけど…"
"…いいわよ、アタシたちを満足させてくれたらね"
彼女たちに…
あのオトコにわざわざ伝言まで受け取って自分たちの足止めに使われた彼女たちに、色々と口を割って貰う必要があったからだ
聖はソファーや壁にオンナたちを次々と押し付け、唇を塞いでは吐息を奪って口内を犯した
"ほら、教えてよ…じゃないとイク前に失神させるよ"
白い指先で肌をなぞり、甘い脅し文句で極限まで高めたオンナの官能部分に揺さぶりをかける