この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネムリヒメ.
第26章 夜明け.
「あ…♡みーつけた♡」
それはそれは派手な巻き髪にミニスカートにど偉いピンヒール
そして羽織られたまっさらな白衣…って、お医者様!?
っていうか、え…と…
超絶美人なんですけど…
美女が足を止めれば爽やかな風が吹き抜ける
「おはよう♡ムダにイケメンな坊やたち♡とりあえずシャンパンもらうわね」
そうしてアタシたちの目の前に現れたのは、それはそれは麗しくお美しいお姿の謎のお姉さまだった
「「「………」」」
開いた口が塞がらない一同…
しかし、すぐにその沈黙はこのオトコによって破られる
「………瑠美(ルミ)、なんでお前が…」
え…
雅くん!?
すると声をあげ驚く雅くんに頬笑むお姉さま
ところが、
「…おい」
……!!
それも一瞬で…
「"瑠美サン"だ、って言ってるだろうに。っていうか、トマト残すなっつってんだろーが、このクソガキが!!リコピンを取れ…ほら、いいから黙って口開けな」
「ひっ……!!」
っ────!!
雅くんの失言にお美しいお顔を物凄い形相に歪めるお姉さま
お美しいが故にその迫力はあの雅くんをも圧倒して黙らせるほどだった
それから…
「休日なのに瑠美サン、そんな格好してデリバリーなの?」
お皿のトマトがすべて雅くんの体内にめでたく収まった頃合いを見計らって、どこか楽しそうな聖くんがお姉さまのグラスにシャンパンを注ぎ足した