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やらし恥ずかし夏休みバイト
第4章 プールの監視員
 駅に着くまでは、お互いのことを色々と話した二人。
 朱里は、今月からたくさんこなしているバイトについてを話した。
「朱里お姉さん、そんな怪しい高時給バイトはやめてよ~。結局、今日のプール監視員を除けば、どれも初日で辞めちゃってるんでしょ? やっぱり、良くないんだよ」
「う……いや、その……実は、プール監視員も今日で辞めました……」
「ええっ?! 何かあったの?! ま、まさか……」
 突然、暗い表情になる優輝。
「どうしたの、優輝君?」
「まさか、僕のせい? 僕があんなことしたから、嫌になっちゃった……?」
 優輝はどうやら、自分のせいで、朱里が辞めることにしたんだと思ったようだ。
「ち、違うってば! もし、そうなら、こうやって駅まで一緒に来てもらうわけないじゃん。優輝君に腹を立ててるなら、ね」
「じゃあ、違うの?」
「もちろん!」
 優輝を安心させようと、笑顔で言い切る朱里。
「よかった~。じゃあ、理由は聞かないでおくね。色々あるよね」
 優輝はそれ以上のことを聞いてこなかった。
 その気遣いに、「ありがとう」と言って感謝する朱里。
「でも、それじゃ……バイト4つ連続、初日だけで辞めちゃったってこと……?」
「そうなるね~。これからは、もっと慎重に選ばないといけないかな」
「うん、きっとそうだよ。それに、そんな怪しいバイトは、もうやらない方がいいよ。僕にそんなことを言う資格はないけど、朱里お姉さんが心配だし……なるべく、やめてね」
「う、うん……。心配かけてごめんね」

 その後は他愛もない雑談をしていた二人。
 すると、あっという間に駅に到着した。
 改札前にて立ち止まり、朱里は優輝と向き合う。
 優輝は寂しさからか、うつむき加減だ。
「また連絡してくれたら嬉しいな。待ってるから……」
 おずおずとそう言う優輝。
「うん……。送ってくれて、ありがとう。じゃあ、またね」
 朱里も寂しい気持ちが湧いてきたが、それを押し隠し、明るい表情で手を振る。
 優輝も、こころもち表情をやわらげて、手を振り返した。
 二人のそばを、一陣の風が吹き抜ける。
 そして、朱里は改札を抜けると、再度振り向き、優輝に手を振ってから電車へと向かった。



               ■ 第4章 おわり ■


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