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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
山村が穏やかな微笑を浮かべて説明を始める。
「お二人とも、ありがとう! ではでは、説明を開始しますか。説明といいましても、大したことではありませんが。歌とダンスについては、研修でも練習されたと聞いております」
朱里たち三人は黙って頷いた。
「もうまもなく、4時までで終わられるコンパニオンのお三方と交代する形で、お仕事に入っていただくわけですが、基本的には研修でお話があった通り、各ドリンクに対する説明をしていただいたり、試飲ご希望のお客様のためにドリンクを紙コップに注いでいただいたり、そうした業務がメインです。ただ、ここからは研修では触れていない部分なのですが、この会場には女性用のお手洗いを設けておりません。よって、もし催された際には、今持ってきていただいた、この紙コップにて用を足していただくという形で……」
女子三人は一斉に「えー」と声をあげた。
当然である。
すぐに小百合が、きつい目つきになって、山村に言った。
「なんで、そんな非常識な……!」
「研修では触れていなかったみたいで、申し訳ないです」
山村は申し訳なさそうにうつむいて言った。
小百合がさらに言う。
「でも、それじゃ……要するに、この2時間だけお手洗いを我慢すればいいってことですよね?」
「おっしゃる通りではありますね。ただ、もし紙コップに用を足していただき、それを2万円で販売いたしまして、見事買っていただくことができた場合には、追加のお手当てとして1万円を支給いたします」
山村のこの言葉も、小百合の不機嫌さを緩和することはできないようだ。
相変わらず仏頂面で小百合が言う。
「気持ちの悪い話ですね。悪趣味極まりないです! 私は我慢しますから、結構ですよ!」
山村はこの言葉にもほとんど精神的ダメージを受けてないようで、けろりとして説明を続ける。
「もちろん、我慢していただくなら、それでも一向にかまいませんよ。さて、説明を続けますね。5時ごろになると、ステージに出て踊っていただくということは、すでにお聞き及びかと思います。それが終わりますと、リンボーダンス大会へと移行します」
女子三人は一様に、怪訝な顔つきになる。
ドリンクの販売とは無縁とおぼしきリンボーダンスなどを、なぜ行うのだろうか。
三人は山村の説明を待った。
「お二人とも、ありがとう! ではでは、説明を開始しますか。説明といいましても、大したことではありませんが。歌とダンスについては、研修でも練習されたと聞いております」
朱里たち三人は黙って頷いた。
「もうまもなく、4時までで終わられるコンパニオンのお三方と交代する形で、お仕事に入っていただくわけですが、基本的には研修でお話があった通り、各ドリンクに対する説明をしていただいたり、試飲ご希望のお客様のためにドリンクを紙コップに注いでいただいたり、そうした業務がメインです。ただ、ここからは研修では触れていない部分なのですが、この会場には女性用のお手洗いを設けておりません。よって、もし催された際には、今持ってきていただいた、この紙コップにて用を足していただくという形で……」
女子三人は一斉に「えー」と声をあげた。
当然である。
すぐに小百合が、きつい目つきになって、山村に言った。
「なんで、そんな非常識な……!」
「研修では触れていなかったみたいで、申し訳ないです」
山村は申し訳なさそうにうつむいて言った。
小百合がさらに言う。
「でも、それじゃ……要するに、この2時間だけお手洗いを我慢すればいいってことですよね?」
「おっしゃる通りではありますね。ただ、もし紙コップに用を足していただき、それを2万円で販売いたしまして、見事買っていただくことができた場合には、追加のお手当てとして1万円を支給いたします」
山村のこの言葉も、小百合の不機嫌さを緩和することはできないようだ。
相変わらず仏頂面で小百合が言う。
「気持ちの悪い話ですね。悪趣味極まりないです! 私は我慢しますから、結構ですよ!」
山村はこの言葉にもほとんど精神的ダメージを受けてないようで、けろりとして説明を続ける。
「もちろん、我慢していただくなら、それでも一向にかまいませんよ。さて、説明を続けますね。5時ごろになると、ステージに出て踊っていただくということは、すでにお聞き及びかと思います。それが終わりますと、リンボーダンス大会へと移行します」
女子三人は一様に、怪訝な顔つきになる。
ドリンクの販売とは無縁とおぼしきリンボーダンスなどを、なぜ行うのだろうか。
三人は山村の説明を待った。