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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
「朱里お姉さん、久しぶり!」
 声をかけてきたのは、優輝だった。
 プールの監視員として働いたあの日に出会った男子だ。
 最後、連絡先を教えてもらっていた朱里だったが、次々挑戦するバイトに忙しく、まだ一度も連絡していないままだった。
「優輝君!! どうして、ここに?!」
 朱里は心底驚いている。
「朱里お姉さん、あの日の帰り道に、読んでるバイト情報誌を教えてくれたでしょ。僕、あれから欠かさずチェックしてて、朱里お姉さんが挑戦しそうなバイトがあれば、たまに現地に足を運んでたんだよ。今までは全然会えなかったけど、やっと会えたね」
「で、でも……。どうしてそんな……」
「朱里お姉さんが、全然連絡をくれないから」
 苦笑して言う優輝。
「あ、ご、ごめんね。バイトで忙しくて……」
「うん、そうだと思ってた。だから、僕の方からこうして会いに来たわけだよ。ところで、大きな声では言えないけど……このバイト、ヤバくない?」
 優輝の顔が急に曇る。
 朱里のことを心配しているのだろう。


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