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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
 そして、バーがさらに下げられていく。
 7名の猛者としても、そろそろ限界が近いようで、ここで一気に4名が立て続けに脱落した。
 しかし、優輝は苦しみながらもどうにかクリアし、朱里はホッとする。
 これで、残っている挑戦者は、優輝を含めて3名ということになった。
 ここで、山村が3名にマイクを向け、名前や年齢を尋ねていく。
 優輝以外の挑戦者は、河村と矢島という名前のようだ。
 河村は浅黒く日焼けした筋肉質な男で、矢島は対照的に色白でほっそりしていた。
 優輝もどちらかといえばほっそりしている方だと朱里は思っているが、矢島はそれ以上に細くみえる。
 そこで山村は自分の口元にマイクを戻し、言った。
「時間もあまり残されてませんので、このお3方の同時優勝とさせていただくことも可能ですが、いかがなさいますか?」
 この言葉に、朱里は思わず驚きの声をあげた。
 山村の提案通りに事が運ぶと、朱里は3人もの男と性交することになってしまうのだ。
 河村と矢島はすぐに「それでかまいません」と微笑みながら即答した。
 ところが、優輝はただ一人、反対する。
「せっかくなので、優勝者を一人に絞り込みましょうよ。あと数回で決まるわけですから」
 そう言った優輝に、冷たい視線を向ける河村と矢島。
 朱里は優輝の発言を聞き、「もしかしたら、自分の気持ちを汲んでくれたのかな」と、少し感激した。
 そして山村が言う。
「分かりました。では、続けましょう!」
 こうして、競技は続行となった。
 優輝に対する朱里の応援は、ますます熱を帯びていく。
 朱里の視線を感じたのか、優輝は時折、朱里の方を向き、優しい笑みを浮かべていた。
 そこには自信が感じられ、たのもしく感じる朱里。
 山村が再び口を開いた。
「では、一気にバーを下げましょう!」
 バーが一気に下げられ、会場がどよめいた。
 だが、不安そうな表情になったのは矢島のみで、優輝と河村は自信に満ちた顔つきのままだ。
 そして、三人の挑戦が再開された。


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