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やらし恥ずかし夏休みバイト
第8章 朱里と優輝
 どのくらい時間が経ったのだろうか、優輝が言った。
「朱里、気持ちよかったよ。もうしばらく、このままいよう」
「うん」
 幸福感に包まれながら答える朱里。
「そういえば、朱里、今日はこの後、予定はもうない? なければ、一緒にご飯食べにいかない?」
「ぜひぜひ! ねぇ、今晩、泊まっていってもいい?」
「もちろん!」
 突然の申し出にも関わらず、驚いた風もなく答える優輝。
 優輝が続けた。
「それじゃ、このあと、一緒にご飯でも食べにいこうよ。おごってあげるよ」
「ええ? いいの?」
 さすがに「申し訳ない」と思う朱里だが、優輝がすぐに答える。
「遠慮しないでいいよ」
「ありがとう。でも、今はもうしばらく、こうしていたいな」
「うん」
 そして二人は再び、繋がったまま強く抱き合った。
 そのまま黙って目を閉じる二人。
 もはや言葉は要らなかった。


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