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エロスティック・バイオレンス
第2章 童貞喪失
連れてこられた場所は体育館倉庫。

開けられたドアをくぐると、そこには金髪で目付きの鋭い女が腕を組んで立っていた。

「えみりさん、連れてきました」

「……ありがと。2人きりにさせてくれ」

おそらくこの学校の不良を纏めるリーダーなのだろう。

ここの学校の不良はなぜか女が強く、男の不良たちはみな駆逐されてしまった。

取り巻きであろう不良女子は全員外にでて、ドアを閉められる。

なにをされるのかビクビクしていると不良女が口を開く。

「へえ……噂通りのイケメンじゃん。お前さ、あたしの男になれよ」

「はっ!?」

予想外の言葉に本気の疑問符を投げ掛ける。

「は?じゃねえよ。私の男になれつってんの」

なんだこの逆ナンパ的なあれは。

まあルックスは悪くないがこんな不良の彼氏とかごめん被るぜ。

しかし嫌ですなんて直で言ったらあかんだろうし……

「……」

「……ちっ」

えみりとやらはいきなり俺をマットの上に押し倒してきた。
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