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第3章 再会

「いい店だね。注文いい？」

メニューを見ながら彼は言った。

「はいっ！」

オーダーを伝票に書き込んでいると、
お兄ちゃんがやってきた。

「この店初めてだよね？」

お兄ちゃんが声をかけた。

「はい」

「オーナーの瀬戸です。よろしく」

「橘です」

……名前……橘さんっていうんだ。

「おい、美月。オーダー」

「あ……はいっ」

私とお兄ちゃんはその場を離れた。